泥炭とは?
でいたん
泥炭とは、湿地に蓄積した植物遺体が分解されないまま堆積・炭化した有機質の堆積物です。
泥炭(でいたん)は、湿地や沼地において枯れた植物(主にスゲ・ヨシ・ミズゴケなど)が水中の低酸素環境によって完全に分解されずに堆積し、長い年月をかけて圧縮・炭化した有機質の堆積物です。英語では「peat」と呼ばれます。
形成には数千年〜数万年単位の時間が必要で、年間の堆積速度は1ミリメートル前後と極めて遅いです。泥炭が厚く堆積した土地を「泥炭地」(ピートランド)と呼び、北欧・カナダ・シベリア・インドネシアなどの湿潤・寒冷地域に広く分布しています。日本では北海道の石狩平野や釧路湿原に代表的な泥炭地が見られます。
泥炭の主な特性と用途は以下のとおりです。
- 農業・園芸:土壌改良材や培養土として広く利用される
- 燃料:乾燥させると燃料になり、アイルランドや北欧では伝統的なエネルギー源として利用されてきた
- 炭素貯蔵:世界の泥炭地は膨大な量の炭素を蓄えており、地球の炭素循環に重要な役割を担う
- 地盤問題:泥炭地盤は圧縮性が高く、建設における不等沈下の原因になりやすい
近年は泥炭地の開発・乾燥化が温室効果ガスの大量放出につながることが問題視されており、環境保全の観点から泥炭地の保護が国際的な課題となっています。
使い方・例文
園芸店で土壌改良材として「ピートモス(泥炭を砕いたもの)」が販売されており、酸性を好む植物の用土作りに利用される場面で登場します。
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