湿原とは?
しつげん
湿原とは、常時または季節的に水分が豊富で、特有の植物群落が発達した低湿な土地のことです。
湿原とは、地形的・気候的条件から水分が過剰に蓄積され、年間を通じて湿潤な状態が保たれる土地のことを指します。湿地の一形態であり、特有の植物(ミズゴケ・スゲ・ヨシなど)が繁茂し、独自の生態系を形成します。
湿原は成立条件によって主に次の種類に分けられます。
- 高層湿原:ミズゴケが厚く堆積して泥炭を形成し、地面が盛り上がった湿原。冷涼多雨地域に多い
- 低層湿原:地下水や河川水の供給を受け、ヨシやスゲが繁茂する低地の湿原
- 中間湿原:高層と低層の中間的な性質を持つ湿原
湿原は水質浄化・洪水緩和・炭素貯留(泥炭は膨大な量の炭素を固定する)など多様な生態系サービスを持ち、希少な動植物の生息地としても重要です。ラムサール条約(湿地に関する国際条約)に基づいて世界各地の重要湿地が保護されています。日本では北海道の釧路湿原が代表的な湿原として知られており、タンチョウ(ナベヅル)の生息地としても有名です。農地開拓や都市化により世界的に湿原面積が減少しており、保全活動が進められています。
使い方・例文
北海道の釧路湿原は日本最大の湿原であり、タンチョウの越冬地や多様な水生生物の生息環境として、ラムサール条約にも登録されています。
この用語をシェア
最終更新: