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マリンアーキアとは?

まりんあーきあ

マリンアーキアとは、海洋環境に広く生息する古細菌(アーキア)の総称で、特に中深層〜深層の海水中に大量に存在し、海洋の窒素・炭素循環において重要な機能を担います。

マリンアーキア(Marine Archaea)は、海洋に生息する古細菌(アーキア)の総称です。かつて古細菌熱水噴出孔や塩湖などの極限環境にしか存在しないと考えられていましたが、1990年代以降のリボソームRNA解析によって、通常の海洋の中深層・深層水に驚くほど高密度で存在することが発見されました。

主要グループとして、以下が特に研究されています。

  • タウムアーキオータ(Thaumarchaeota):アンモニア酸化古細菌(AOA)を含み、海洋の窒素循環で中心的役割を果たす
  • クレンアーキオータ(Crenarchaeota)海洋グループI:深層水で大きな割合を占める
  • ユーリアーキオータ(Euryarchaeota)海洋グループII・III:表層〜中深層に分布

海洋窒素循環における役割は特に注目されており、タウムアーキオータに属するアンモニア酸化古細菌は、アンモニウムを亜硝酸に酸化する(硝化の第一段階)能力を持ちます。この機能は長らく細菌(ニトロソモナスなど)だけのものと思われていましたが、古細菌が海洋の硝化において大きな貢献をしていることが明らかになりました。

炭素循環との関係では、一部のマリンアーキアが光受容体(プロテオロドプシン類似分子)を持ち、光エネルギーを補助的に利用できる可能性も示唆されています。

使い方・例文

マリンアーキアは海洋微生物学・海洋化学・地球化学の研究や、窒素循環・気候変動影響評価の文脈で登場します。メタゲノム解析技術の発達とともに研究が急速に進んでいる分野です。

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