マッコウクジラ科とは?
まっこうくじらか
マッコウクジラ科とは、世界最大の歯をもつ歯クジラであるマッコウクジラを含む、深海潜水を得意とするクジラの科です。
マッコウクジラ科(Physeteridae)は、クジラ目ハクジラ亜目に属する科で、現生種はマッコウクジラ(Physeter macrocephalus)1種のみが含まれます(分類によってはコマッコウ科を別科に分ける場合もあります)。全長はオスで最大18メートル前後に達し、歯をもつクジラとしては最大の種です。
マッコウクジラの最も顕著な特徴は、頭部の大きさです。頭部が体長の約3分の1を占め、内部には「鯨蝋(スパーマセチ)」と呼ばれる特殊な油性物質が詰まった「脳油器官(スペルマセチ臓器)」があります。この器官はエコーロケーションに使われると考えられており、また潜水時の浮力調節にも関与するとされています。
マッコウクジラは哺乳類の中で最も深く潜水できる動物のひとつで、水深2,000メートルを超える深海まで潜り、1回の潜水で1時間以上を深海で過ごすことがあります。主な餌はダイオウイカなどの大型頭足類で、体表にはイカとの格闘痕とされる吸盤跡が多数確認されています。
マッコウクジラは社会性が高く、メスと子どもは群れで生活し、オスは成熟すると単独行動に移ります。かつては鯨蝋や竜涎香(アンバーグリス)を目的とした商業捕鯨の対象となりましたが、現在は国際的に保護されています。
使い方・例文
マッコウクジラは深海に潜り巨大なイカを捕食することで知られ、生物学の授業や海洋ドキュメンタリーでよく取り上げられます。マッコウクジラ科という分類名は、動物図鑑や水族館の解説パネルで確認できます。
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