マッコウクジラとは?
まっこうくじら
マッコウクジラとは、歯のあるクジラの中で最大の種で、深海への潜水能力と頭部に蓄える蝋状の油が特徴の哺乳類です。
マッコウクジラ(抹香鯨、学名 Physeter macrocephalus)は、歯クジラ亜目に属するクジラの一種で、ハクジラ類の中で最大の種です。オスは体長最大約18m、体重は約57トンに達することがあり、雌雄差が非常に大きい動物でもあります。
最大の特徴は巨大な方形頭部で、全体の約3分の1を占めます。この頭部には鯨蝋(スパーマセッティ)と呼ばれる油脂が詰まった器官があり、音波の集束や浮力調整に関わると考えられています。鯨蝋は古くから高品質な蝋燭・潤滑油の原料として珍重されたため、マッコウクジラは捕鯨の主要な対象となりました。
マッコウクジラは深海への潜水能力が哺乳類最高水準で、2,000m以上の深さに潜り1時間以上水中に留まることができます。主食は大型のイカ類で、深海でダイオウイカと格闘した痕跡(皮膚の吸盤痕)が発見されることもあります。
また、腸内に生成される龍涎香(アンバーグリス)は香料の固定剤として非常に高価で知られています。社会性も高く、雌と子クジラは群れをなし、オスは単独または小群で行動します。現在は国際捕鯨委員会(IWC)の規制により商業捕鯨が禁止されています。
使い方・例文
ハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』では、白いマッコウクジラ「モービィ・ディック」をめぐる航海と執念が描かれており、マッコウクジラが文化的にも象徴的な存在であることがわかります。
この用語をシェア
最終更新: