マスティックとは?
ますてぃっく
マスティックとは、地中海沿岸に自生するカイノキの樹脂から採れる天然樹脂で、独特の松脂に似た香りをもち食品・飲料・医薬・香料など幅広く利用されます。
マスティック(Mastic)は、ウルシ科のカイノキ(Pistacia lentiscus var. Chia)の樹皮に傷をつけて採取される天然樹脂です。主にギリシャのキオス島で伝統的に生産されており、「キオス産マスティック」としてEUの保護原産地呼称(PDO)に指定されています。
樹脂は最初液体状で流れ出し、空気に触れると固化して涙滴形の透明な白っぽい粒になります。噛むと最初は固いですがすぐ柔らかくなり、松やハーブを思わせる爽やかで少しスモーキーな独特の香りが広がります。古代ギリシャ・ローマ時代から「世界最古のチューインガム」として噛まれてきた歴史があります。
マスティックの主な用途は次のとおりです。
- 菓子・パン:ギリシャの伝統菓子やパン、トルコのドンドゥルマ(弾力のあるアイス)
- 飲料:ギリシャのマスティック酒(Mastiha)やリキュール
- 調理:肉のマリネや中東料理の香り付け
- 医薬・健康:歯茎ケアや消化補助の民間薬
- 香料・コスメ:香水・歯磨きペーストの原料
抗菌・抗炎症作用が研究で注目されており、ヘリコバクター・ピロリ菌への効果を示す研究も報告されています。食品としてだけでなく薬学・美容の分野でも活用が広がる素材です。
使い方・例文
トルコのアイスクリーム「ドンドゥルマ」の独特の弾力と香りはマスティックによるものです。また中東のデザートやパンにマスティックを練り込んで使う際に登場します。
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