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ボルツマンの分布則とは?

ぼるつまんのぶんぷそく

ボルツマンの分布則とは、熱平衡にある系でエネルギーの高い状態ほど粒子が存在しにくいことを示す統計力学の基本法則です。

ボルツマンの分布則(ボルツマン分布)は、オーストリア物理学ルートヴィヒ・ボルツマンが19世紀後半に確立した統計力学の中心的な法則です。温度 T の熱平衡状態にある系において、エネルギー E の状態に粒子が存在する確率が exp(-E/kT) に比例することを示します。ここで k はボルツマン定数(およそ1.38×10のマイナス23乗 J/K)です。

この法則の核心は「エネルギーが高い状態ほど実現しにくい」という直感に合った結果を定量化している点にあります。温度が上がると高エネルギー状態の実現確率が増し、逆に低温ではほとんどの粒子が低エネルギー状態に集まります。

ボルツマン分布が適用される代表的な例を挙げると以下の通りです。

  • 気体分子の速度分布(マクスウェル・ボルツマン分布)
  • 大気圧の高度依存性(高い所ほど気圧が低くなる)
  • 化学反応における活性化エネルギーと反応速度(アレニウスの式)
  • 半導体中の電子・正孔の分布

この分布則はマクスウェル・ボルツマン統計の基盤であり、量子統計(フェルミ・ディラック統計・ボーズ・アインシュタイン統計)においても高温極限では良い近似となります。現代の化学・生物物理・材料科学など広範な分野で欠かせない基本法則です。

使い方・例文

「夏と冬では気体分子の平均速度が異なるが、これはボルツマン分布により温度が高いほど高速の分子の割合が増えるからだ」という説明で登場します。

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