本文へスキップ

ホソヘリカメムシとは?

ほそへりかめむし

ホソヘリカメムシとは、マメ科植物を好んで加害する細長い体型の日本在来のカメムシで、農業害虫として知られます。

ホソヘリカメムシ(学名:Riptortus pedestris)はカメムシ目ホソヘリカメムシ科に属する昆虫で、日本を含む東アジアに広く分布する在来種です。体長は14〜18mm前後で、茶褐色の細長い体型が特徴的であり、腹側に黄色い縞模様を持ちます。後脚の腿節(たいせつ)に発達したとげ状の突起があることも識別点の一つです。

本種はマメ科植物を主な寄主とし、ダイズ・インゲン・アズキ・エダマメなどの豆類農作物に対して重大な被害をもたらす害虫として農業分野で広く知られています。成虫・幼虫ともに口針を植物組織に刺し込んで汁液を吸引します。被害を受けた豆の莢(さや)や種子には「斑点米」や「しわ種」が生じ、品質・収量の低下を招きます。

生活史としては、年に2〜3世代を繰り返すことが知られており、成虫が林縁や草地で越冬し、春から初夏にかけて農耕地へ移動して産卵・繁殖します。幼虫はアリに擬態するような外見をもち、天敵による捕食を避けると考えられています。

農業被害の防除には薬剤散布のほか、黄色粘着トラップを用いた早期発見や、周辺草地の管理による越冬場所の削減が有効です。近年は薬剤抵抗性の発達も報告されており、総合的病害虫管理(IPM)の観点から防除体系の見直しが求められています。

使い方・例文

ダイズ畑の周辺で細長い茶色のカメムシを見かけた場合はホソヘリカメムシの可能性が高く、莢が形成される時期の発生には特に注意が必要です。農業試験場や普及センターでは発生予察情報が定期的に発信されています。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語