フローマイクロリアクターとは?
ふろーまいくろりあくたー
フローマイクロリアクターとは、微小な流路(マイクロチャンネル)に反応物を連続的に流して化学反応を行わせる装置で、安全性・再現性・効率に優れた精密合成を実現します。
フローマイクロリアクター(Flow Microreactor)は、内径が数十〜数百マイクロメートルの微細な流路の中で化学反応を連続的に行う装置です。従来のバッチ式(フラスコ・反応槽で一括反応させる方法)とは対照的に、反応物を定常的に流しながら反応させる「フロー合成」の一形態です。
- 優れた熱・物質移動:微小流路は表面積対体積比が大きく、発熱反応・吸熱反応の温度制御が容易
- 安全性の向上:危険な中間体や毒性物質を微量しか生成しないため、爆発・漏洩リスクが低減
- 高い再現性:流量・温度などのパラメータを精密に制御でき、スケールアップも比較的容易
- 連続生産:製薬・ファインケミカルの連続製造(コンティニュアスフロー合成)に対応
フローマイクロリアクターは以下の用途で実用化・研究が進んでいます。
- 有機合成(ニトロ化・フッ素化・リチオ化など危険反応の安全実施)
- 医薬品の連続製造プロセス(製造コスト削減・GMP適合)
- 光化学反応(LEDと組み合わせた光フロー合成)
- ナノ粒子の精密合成(均一粒径の制御)
グリーンケミストリーの観点からも、試薬・廃棄物を最小化できるフローマイクロリアクターへの注目は年々高まっており、製薬業界を中心に急速に普及しています。
使い方・例文
不安定な有機リチウム試薬を使う反応をフローマイクロリアクター内で実施することで、−78℃の低温管理が正確に保たれ、大量のバッチ合成では困難だった安全かつ高収率な反応が実現します。
この用語をシェア
最終更新: