ハナアブ科とは?
はなあぶか
ハナアブ科とは、ハチに擬態した縞模様を持つ飛翔力の高いアブのグループで、花粉を媒介する重要な花の訪問者です。
ハナアブ科(Syrphidae)は、昆虫綱・ハエ目(双翅目)に属する科で、世界に6000種以上、日本には200種以上が知られています。「花虻」の名の通り成虫は花の蜜や花粉を食べ、花粉の媒介者(ポリネーター)として生態系において重要な役割を果たしています。
ハナアブ科の最大の特徴は「ベイツ型擬態」です。毒針を持たないにもかかわらず、体にミツバチやスズメバチに似た黄黒の縞模様を持つことで天敵に食べられにくくなっています。実際には噛んだり刺したりせず、人畜無害です。
生態的特徴をいくつか挙げます。
- 成虫はホバリング(空中停止飛行)が得意で、一点に静止しながら花から花へ移動する
- 幼虫の食性は種によって大きく異なり、アブラムシを捕食するもの・腐敗有機物を分解するもの・植物の茎内に寄生するものなどがある
- アブラムシを食べる幼虫(例:ヒラタアブ類)は天敵昆虫として農業で評価されている
受粉においてはミツバチに次ぐ重要なポリネーターとされており、農業生態系や自然生態系での花の受粉に欠かせない存在です。見た目がハチに似ているため怖がられることもありますが、刺すことはないため、花壇や畑で見かけたら益虫として大切にすることが推奨されます。
使い方・例文
「庭のコスモスの花にハナアブ科のホソヒラタアブが来てホバリングしていた。ハチに似た縞模様だが刺さないアブで、花粉を運ぶ大切な訪問者だ。」
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