デキサメタゾンとは?
できさめたぞん
デキサメタゾンとは、強力な抗炎症・免疫抑制作用を持つ合成副腎皮質ステロイド薬で、幅広い疾患の治療に用いられます。
デキサメタゾン(Dexamethasone)は、副腎皮質ホルモンであるコルチゾールを人工的に合成・改良した合成糖質コルチコイドです。天然のコルチゾールと比べて抗炎症効果が約20〜30倍高く、体内での作用持続時間も長い特徴を持ちます。1957年に開発され、現在もWHO必須医薬品リストに掲載されています。
デキサメタゾンの主な適応症は多岐にわたります。
- アレルギー疾患・気管支喘息
- 関節リウマチ・自己免疫疾患
- 脳浮腫(脳腫瘍・頭部外傷による)
- 悪性腫瘍(抗がん剤の副作用軽減・多発性骨髄腫など)
- 重症感染症における炎症コントロール
COVID-19パンデミックでは、重症患者(人工呼吸器装着例)においてデキサメタゾン投与が死亡率を下げることが臨床試験(RECOVERYトライアル、2020年)で示され、世界的に注目されました。これはステロイドがウイルスそのものではなく、過剰な免疫応答(サイトカインストーム)を抑制するためです。
一方で、長期使用や高用量投与では骨粗しょう症・血糖値上昇・免疫抑制による感染リスク増大・副腎機能抑制といった副作用が問題となります。そのため、必要最小限の用量・期間にとどめ、急な中止は避けることが原則です。
使い方・例文
脳腫瘍による頭蓋内圧亢進の緊急治療として、デキサメタゾンを静脈内投与して脳浮腫を速やかに軽減します。
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