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テトロドトキシン産生菌とは?

てとろどときしんさんせいきん

フグなどの生物が持つ猛毒テトロドトキシンを生合成する細菌の総称です。

テトロドトキシン産生菌とは、強力な神経毒であるテトロドトキシン(TTX)を体内で生産・蓄積する細菌の総称です。テトロドトキシン自体はフグの毒として広く知られていますが、フグが自力でこの毒を合成しているわけではなく、体内に共生する細菌が産生したものをフグが摂食・蓄積することで毒化するとされています。

テトロドトキシン産生菌として確認されている代表的な種類には、Pseudomonas属、Vibrio属、Alteromonas属などの海洋性細菌が挙げられます。これらは海洋環境や堆積物中に広く分布しており、食物連鎖を通じてフグのほかにもタコ、カニ、ヒョウモンダコ、イモリなど多様な生物に蓄積されます。

テトロドトキシンはナトリウムイオンチャンネルを遮断する作用を持ち、ごく微量で神経・筋肉の機能を麻痺させ、重篤な場合は呼吸困難により死亡する危険があります。そのため、フグ調理には専門的な知識と免許が必要とされています。

一方、テトロドトキシンは医学・薬学の分野でも注目されており、鎮痛剤や局所麻酔薬としての応用研究が進められています。テトロドトキシン産生菌の研究は、毒の生合成メカニズムの解明や、安全な食品管理、さらには新薬開発につながる重要な分野です。

使い方・例文

フグ料理の安全性を研究する場面や、海洋生物が毒を持つ仕組みを学ぶ授業で登場します。「フグの毒はテトロドトキシン産生菌によって作られ、フグ自身が合成しているわけではない」という文脈でよく使われます。

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