タマシギ科とは?
たましぎか
タマシギ科とは、世界の熱帯・温帯の湿地に生息する小型の渉禽類で、メスが派手な羽色を持ちオスが抱卵・育雛を担う逆転した性役割で知られる鳥の科です。
タマシギ科(Rostratulidae)は、チドリ目に属する渉禽類(水辺を歩き回って餌をとる鳥)の科です。現生種は少なく、タマシギ(Rostratula benghalensis)とアメリカタマシギの2種が知られています。アジア・アフリカ・オーストラリア・南アメリカと広く分布しており、日本では本州以南の水田や湿地で繁殖する姿が見られます。
タマシギ科の最大の特徴は、鳥類では珍しい逆転した性的二形と性役割です。通常の鳥ではオスが目立つ羽色を持ちますが、タマシギ科ではメスのほうが鮮やかな緑褐色に白いアイリング(眼の周囲の白い模様)を持ち、オスより大型です。求愛はメスが積極的に行い、産卵後はオスが巣を守り、抱卵・ヒナの世話を一手に引き受けます。
体長は約24センチで、くちばしはやや下に曲がり、泥の中の昆虫・ミミズ・小型甲殻類などを採食します。生息環境である湿地・水田の減少により、日本では個体数が減少傾向にあります。
タマシギ科は性役割逆転という稀有な繁殖生態から、鳥類の性選択・進化研究において重要な事例として扱われます。
使い方・例文
「水田でタマシギ科のタマシギのメスが縄張りを主張し、オスが巣でひっそりと卵を温めていた」というように、性役割逆転の観察事例として紹介されます。
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