タカヘとは?
たかへ
タカヘとは、ニュージーランドに生息する飛べない大型の鳥で、一度絶滅したと宣言されたのちに再発見された希少種です。
タカヘ(学名:Porphyrio hochstetteri)は、ツル目クイナ科に属する鳥類で、ニュージーランドのサウスアイランド(南島)に固有の種です。体長は約60センチメートルを超え、鮮やかな青緑色の羽毛と赤い嘴・脚が特徴的な大型のクイナ類です。
タカヘは翼を持つものの飛翔能力を失っており、完全な地上性の鳥です。ニュージーランドには在来の陸生哺乳類がほとんど存在しなかったため、飛ぶ必要がなく地上生活に特化した進化を遂げたと考えられています。食性は主に植物食で、高山草原に生えるイネ科植物(特にポア属の草)の茎や葉、根茎などを好んで食べます。
タカヘの歴史は波乱に富んでいます。19世紀後半にはヨーロッパ人の入植に伴うハンティングや、持ち込まれたストーウィーゼルなどの外来捕食者によって個体数が激減し、1898年を最後に目撃情報が途絶え、長らく絶滅したと見なされていました。ところが1948年に南島フィヨルドランドの奥地で再発見され、科学界に大きな衝撃を与えました。
現在は厳格な保護プログラムのもとで個体数の回復が進められており、捕食者のいない島への移送や人工繁殖が行われています。個体数は増加傾向にあるものの依然として絶滅危惧種に指定されており、ニュージーランドの生物多様性保全の象徴的な存在となっています。
使い方・例文
「タカヘは20世紀半ばに再発見された生きた証拠として、絶滅危惧種保護活動の成功例として語られることが多い。」
この用語をシェア
最終更新: