セスタム・ウェネリスとは?
せすたむうぇねりす
セスタム・ウェネリスとは、クシクラゲの一種で、帯状の透明な体を持ち深海や外洋に生息する美しい海洋無脊椎動物です。
セスタム・ウェネリス(Cestum veneris)は、有触手動物門クシクラゲ綱(Ctenophora)に属する動物です。「ウェネリスのベルト」「金星のベルト」とも呼ばれ、学名のCestumはラテン語で「帯・ベルト」、venerisは「金星(ウェヌス)の」を意味します。その名のとおり、体が薄い帯状のリボン形をしているのが最大の特徴です。
体長は最大で1〜2メートルに達することもあり、厚さはわずか数ミリメートルと極めて扁平です。体はほぼ透明なゼラチン質で、光の当たり方によって虹色に輝く繊毛板(クテン)の列が体の縁に沿って並んでいます。この繊毛板を波打たせることで水中を優雅に漂うように移動します。
セスタム・ウェネリスは地中海や大西洋など温帯から熱帯の外洋に広く分布し、主に表層から中層の海域に生息します。食性は肉食で、小さなプランクトンや魚卵などを粘着性の触手や体表で捕らえて食べます。
クシクラゲ類は刺胞動物のクラゲとは異なる系統で、刺胞(毒針)を持ちません。セスタム・ウェネリスはその独特の形状と美しさから水族館でも人気が高く、深海・外洋生物の多様性を示す存在として研究・教育の場でも取り上げられています。
使い方・例文
水族館や海洋調査の映像で、透明なリボンのような形の生き物がゆったりと泳いでいる場面に登場することがあり、これがセスタム・ウェネリスです。
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