スタキボトリス・チャータラムとは?
すたきぼとりすちゃーたらむ
スタキボトリス・チャータラムとは、湿った建材や紙に繁殖する黒いカビの一種で、マイコトキシンを産生する可能性があることから「ブラックモールド」とも呼ばれます。
スタキボトリス・チャータラム(Stachybotrys chartarum)は、ヒフォミケーテス(不完全菌類)に分類される黒色のカビです。英語では「black mold(ブラックモールド)」または「toxic black mold(トキシックブラックモールド)」とも呼ばれ、建物の水害やカビ問題の文脈でしばしば話題になります。
このカビは高い水分と有機物(セルロース)を必要とし、繰り返し水にさらされた石膏ボード・木材・壁紙・天井材・紙などに定着して増殖します。コロニーは湿っているときは暗緑色〜黒色で粘液状、乾燥すると黒色の粉状になります。
最も懸念される点は、一部の菌株がサトラトキシンなどのトリコテセン系マイコトキシン(カビ毒)を産生することです。ただし毒素産生能力は菌株によって異なります。健康への影響については以下のような点が指摘されています。
- 呼吸器症状(咳、くしゃみ、息切れ)
- 皮膚・目の刺激
- 免疫が低下した人への感染リスク
- 長期曝露による慢性的な不調の可能性
建物内でスタキボトリス・チャータラムが検出された場合は、専門業者による除去と根本的な水分問題の解決が推奨されます。湿度管理と換気の徹底が予防の基本であり、住宅や職場環境の安全衛生管理において重要な菌として位置づけられています。
使い方・例文
洪水や雨漏りで長期間濡れた壁や天井に黒いシミが広がり、住人が原因不明の体調不良を訴える場合、スタキボトリス・チャータラムが検出されることがあります。シックハウス問題の調査でよく名前が挙がります。
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