本文へスキップ

シフォノフォアとは?

しふぉのふぉあ

シフォノフォアとは、多数の個虫が集まって一つの生物のように機能するクダクラゲ目の群体性刺胞動物で、カツオノエボシが代表的な例です。

シフォノフォア(Siphonophora)は刺胞動物門ヒドロ虫綱に属するクダクラゲ目の生物群で、群体(コロニー)を形成するユニークな生態で知られています。見た目は一個体のように見えますが、実際にはゾイド(zooid)と呼ばれる多数の個虫が集合した複合体です。

群体を構成するゾイドはそれぞれ異なる機能に特化しており、役割ごとに形態が大きく異なります。主な役割には以下のものがあります。

  • 気泡体(浮き袋):ガスを蓄えて群体を水面近くに浮かせる
  • 游泳体:拍動して群体を推進させる
  • 栄養体:摂食を担当し、消化した栄養を群体全体に供給する
  • 触手体:刺胞を持つ触手で獲物を捕らえる
  • 生殖体:生殖を専門に担う

最も有名な種がカツオノエボシ(Physalia physalis)で、強力な毒を持つ触手は数メートルに達することがあり、刺されると激しい痛みを引き起こします。深海に生息する種の中には全長40メートルを超えるものもあり、地球上最長の生物との説もあります。シフォノフォアは、個体性と群体性の境界を考える上で生物学的に重要な存在です。

使い方・例文

海水浴場に打ち上げられたカツオノエボシはシフォノフォアの代表例で、その青紫色の浮き袋と毒性の強い触手は「触れてはいけない危険生物」として広く知られています。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語