ゲラダヒヒとは?
げらだひひ
エチオピア高原に生息する草食性の霊長類で、胸部の赤い皮膚が特徴的なヒヒの仲間です。
ゲラダヒヒ(Gelada、学名:Theropithecus gelada)は、アフリカのエチオピア高地(主にシミエン山脈やバレ山脈周辺)に生息する旧世界ザルの一種です。「ゲラダ」とも呼ばれ、ヒヒに近い仲間ですが、独自の属(テロピテクス属)に分類されます。
ゲラダヒヒの最も目立つ特徴は、胸部の毛がない赤い皮膚の「砂時計形」または「ハート形」のパッチです。オスではとくに鮮やかで、繁殖状態や優位性を示すシグナルとして機能します。また、下まぶたの白い縁取りも特徴的です。
生態的・行動的な特徴は以下のとおりです。
- 草の葉・茎・根を主食とする、霊長類の中では珍しい高度な草食性
- 標高2000〜4500メートルの高地草原(アフロアルパイン)を生息地とする
- 数百〜数千頭に及ぶ大規模な群れ(バンド)を形成する
- 1頭のオスと複数のメスからなる「ハーレム」ユニットが社会の基本単位
- 就寝時は断崖絶壁の岩棚を使い、捕食者(ヒョウなど)から身を守る
現在は生息域がエチオピア固有に限られており、農地開発や人間との競合により生息地が縮小しつつあります。IUCNのレッドリストでは「軽度懸念」(Least Concern)に分類されていますが、局所的な保護が重要視されています。
使い方・例文
野生動物のドキュメンタリーや霊長類研究の文脈で登場することが多く、「草を主食とする珍しいヒヒの仲間」「エチオピア高地の固有種」として紹介されます。
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