キュベットとは?
きゅべっと
キュベットとは、分光光度計などの光学分析装置に試料液を入れるための小型の透明容器で、実験・分析の現場で広く使われます。
キュベット(cuvette)は、分光光度計・蛍光光度計・吸光度計などの光学分析機器において、測定対象となる液体試料を入れるために用いる小型の透明容器です。フランス語の「小さな桶」を語源とします。
キュベットは光が通過する経路(光路長)が精密に管理されており、ランベルト・ベールの法則に基づく吸光度測定の精度を保つうえで重要な役割を果たします。一般的な光路長は1cm(10mm)が標準的ですが、用途に応じて様々なサイズがあります。
キュベットの材質は測定波長によって使い分けられます。
- ガラス製——可視光域の測定に使用。比較的安価で再利用可能
- 石英製——紫外線域の測定に対応。高価だが透過性が高い
- プラスチック製(ポリスチレン等)——安価で使い捨て可能。可視光域に限定
また形状や仕様もさまざまで、四面透過型・二面透過型・フローセル型(連続測定用)などがあります。DNAやタンパク質の濃度測定、酵素活性の測定、水質分析など、生化学・環境分析・食品科学など幅広い分野で日常的に使用される基本的な実験器具です。使用後は傷や汚れが測定誤差の原因となるため、取り扱いには注意が必要です。
使い方・例文
血液中のタンパク質濃度を測定する実験では、希釈した試料をキュベットに入れて分光光度計にセットし、特定波長の吸光度から濃度を算出します。
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