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カワラタケとは?

かわらたけ

カワラタケとは、日本の山野の枯れ木や切り株に広く発生するキノコで、抗がん剤の原料となるPSK(クレスチン)が単離されたことで医学的にも著名な種です。

カワラタケ(学名:Trametes versicolor)は、担子菌門タマチョレイタケ科(サルノコシカケ科)に属するキノコです。日本全国の雑木林や山地の枯れ木・倒木・切り株に一年中見られる非常に普遍的なキノコで、瓦のように重なって生えることから「瓦茸」の名がつきました。

子実体は半円形〜扇形で、表面に同心円状の縞模様があり、灰色・茶褐色・青みがかった色など個体によって色彩が多様です(種小名の「versicolor」は「さまざまな色」を意味します)。厚みは薄く革質で、食用には向きませんが、毒はありません。

カワラタケが世界的に有名になった理由は、その子実体から抽出・精製された多糖類「PSK(クレスチン)」にあります。

  • PSKは日本で開発された免疫賦活型の抗がん剤(正確には免疫調節薬)として認可され、胃がん・大腸がん・肺がんなどの術後補助療法に用いられた実績がある
  • β-グルカンとタンパク質が結合した「タンパク多糖体」が主成分
  • 西洋でも「Turkey Tail(七面鳥の尾)」と呼ばれサプリメントとして普及している
  • 腐朽菌として枯れ木の分解に寄与し、森林の物質循環に重要な役割を担う

カワラタケは身近な自然の中に存在しながら、医薬品開発の歴史において重要な位置を占めるキノコです。現在も免疫機能との関係を巡る研究が続いています。

使い方・例文

「秋の雑木林で枯れた木の上に扇形のカワラタケが瓦のように重なって生えているのはよく見られる光景で、その子実体から医薬品が作られていることを知ると自然への見方が変わる。」

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