カニグモとは?
かにぐも
カニグモとは、横向きに素早く動くカニのような脚と姿勢が特徴のクモ目カニグモ科の蜘蛛で、花の上で獲物を待ち伏せします。
カニグモ(蟹蜘蛛、英名:Crab spider)とは、クモ目カニグモ科(Thomisidae)に属するクモの総称です。世界に2,100種以上、日本国内にも60種以上が知られています。名前の由来はその外見と動き方にあり、前脚2対が横に広く張り出してカニのハサミ脚に似た形をしており、横向きに素早く歩く様子がカニを連想させます。
カニグモの最も特徴的な行動は「待ち伏せ型の狩り」です。多くのクモが巣を張って獲物を捕らえるのに対し、カニグモは糸で巣を作らず、花や葉の上で静止したまま接近する昆虫を前脚で素早く捕らえます。特に花の上で活動する種は、体色を花の色に合わせて変化させる「擬態(色彩変化)」を行うことでも知られています。
代表的な種と生息場所をまとめると以下のとおりです。
- ハナグモ:白や黄色の花に擬態し、訪花昆虫(ハチ・アブ・チョウ)を捕食
- クモガタカニグモ:褐色で落ち葉の上に潜む
- ウズグモ:海岸沿いの岩場にも見られる
毒は持っていますが人への毒性は非常に低く、咬まれることがあっても軽い痛みにとどまります。受粉を助ける昆虫を捕食するため生態系での役割は複雑ですが、害虫を捕食するという点では農業的にも注目されています。
使い方・例文
花壇の花の上でじっと動かないカニグモは、ミツバチやハナアブが来るのを待ち伏せしており、花と同化した巧みな擬態が観察できます。
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