オサガメとは?
おさがめ
オサガメとは、現存する最大のカメで、硬い甲板をもたず革のような皮膚で覆われた特異な体をもつ海ガメです。
オサガメ(棟亀、学名: Dermochelys coriacea)は、カメ目オサガメ科に属する海ガメで、現存するカメ類の中で最大の種です。成体の体長は通常1.5〜2メートル、体重は300〜700キログラムに達し、記録では900キログラムを超える個体も確認されています。
オサガメの最大の特徴は、他のカメが持つような硬い骨板で作られた甲羅をもたない点です。代わりに、カートリッジ状の小骨片(オステオダーム)が埋め込まれた厚い革のような皮膚が背面を覆い、7本の隆起(キール)が走ります。この構造が「革ガメ」という別名の由来です。
オサガメの生態的特徴は次のとおりです。
- 主食はクラゲ類で、柔らかい体を丸ごと飲み込める食道の突起(パピラ)が発達している
- 深海への潜水能力が高く、1000メートルを超える深度への潜水記録がある
- 深部体温を周囲より高く保つ「恒温性的」な体温調節ができる
- 産卵は熱帯・亜熱帯の砂浜に集中し、メスは数年おきに同じ浜へ戻る
生息域は全世界の熱帯から亜寒帯の海域に広がりますが、個体数は大幅に減少しており、IUCNレッドリストで絶滅危惧種(VU)に指定されています。混獲・産卵地の開発・プラスチックゴミの誤飲などが主な脅威です。
使い方・例文
オサガメはクラゲを求めて日本近海にも現れることがあり、定置網に混獲されて話題になることがあります。プラスチック袋をクラゲと誤認して食べてしまう事故が絶滅の一因として問題視されています。
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