オオコウモリ科とは?
おおこうもりか
オオコウモリ科とは、果実や花の蜜を主食とする大型のコウモリの科で、熱帯・亜熱帯に広く生息します。
オオコウモリ科(Pteropodidae)は、コウモリ目(翼手目)に属する科で、旧世界(アフリカ・アジア・オセアニア)の熱帯・亜熱帯地域に分布します。英語では「Old World fruit bats」や「flying foxes(コウモリギツネ)」とも呼ばれます。現生種は200種以上が知られており、コウモリの中でも多様性の高いグループです。
最大の特徴は、エコーロケーション(反響定位)をほとんど使わず、発達した視覚と嗅覚によって夜間でも行動することです。これは同じコウモリでも超音波を使うヒナコウモリ上科(小翼手類)とは大きく異なる点です。体の大きさもコウモリの中では最大級で、オオコウモリ属(フライングフォックス)は翼開長が1.5メートルを超えるものもいます。
食性は主に果実食・花蜜食・花粉食で、植物の受粉や種子散布に重要な役割を果たしており、熱帯雨林の生態系において欠かせない存在です。一方で、農作物(特に果物)に被害をもたらすとして農業地域では駆除対象となることもあります。
日本にはクビワオオコウモリやリュウキュウオオコウモリが沖縄・奄美に生息します。近年、ニパウイルスなどのウイルスの自然宿主として注目される種もあり、公衆衛生の観点からも研究が進んでいます。
使い方・例文
東南アジアの島々でねぐらに集まるオオコウモリの大群は壮観で、エコツーリズムの名所にもなっています。オオコウモリ科の種は、熱帯植物の授粉者・種子散布者として生態学の教材にも登場します。
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