翼手目とは?
よくしゅもく
翼手目はコウモリ類を含む哺乳類の目(もく)で、前肢が翼に変化し自力で飛行できる唯一の哺乳類グループです。
翼手目(よくしゅもく、Chiroptera)は、哺乳綱に属する目のひとつで、いわゆるコウモリ類全体を指します。「翼手」とは翼となった手を意味し、前肢の指の間に薄い皮膜(翼膜)が発達して翼を形成しているのが大きな特徴です。哺乳類の中で翼手目だけが、グライダーではなく羽ばたきによる自力飛行を実現しています。
- オオコウモリ亜目(Megachiroptera):主に果実や花蜜を食べる大型種が多く、アフリカ・アジア・オセアニアの熱帯・亜熱帯に分布します。
- コウモリ亜目(Microchiroptera):超音波を発して障害物や獲物を検知するエコーロケーション(反響定位)を使い、昆虫や魚、果実などを食べます。
翼手目は哺乳類の中でネズミ目に次いで種数が多く、世界で1,400種以上が確認されています。生態系において昆虫の個体数抑制、果実の種子散布、花粉媒介など重要な役割を担います。また一部の種は感染症ウイルスの自然宿主として研究対象になっています。
日本にも数十種が生息しており、アブラコウモリなど都市部で見られる種もいます。
使い方・例文
生物学の分類を学ぶ場面で「コウモリは翼手目に属する哺乳類です」のように使われます。また生態学の文脈では、翼手目が農業害虫の天敵として注目されることもあります。
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