オウィディウスとは?
おうぃでぃうす
オウィディウスとは、古代ローマの詩人で、ギリシャ・ローマの神話を詩的に集大成した『変身物語』で知られ、後世の文学・美術に絶大な影響を与えた人物です。
オウィディウス(紀元前43〜紀元後17または18年頃)はローマ帝国初期を代表する叙情詩人です。本名プブリウス・オウィディウス・ナーソー。ローマの裕福な騎士階級の家に生まれ、若くして詩才を発揮しました。
初期の代表作は恋愛詩集『恋の歌(アモーレス)』『恋の技法(アルス・アマトリア)』で、軽妙でウィットに富む語り口が人気を集めました。しかし後者の「恋愛指南書」的な内容が、家族道徳を重視した皇帝アウグストゥスの怒りを買い、紀元後8年に黒海沿岸のトミス(現在のルーマニア)へ追放されます。追放の真の理由は今もって謎が多く、「詩と過ち」とオウィディウス自身が記しただけです。
最大の傑作は『変身物語(メタモルフォーセース)』です。全15巻・約1万2000行からなる長大な叙事詩で、カオスの創造から始まり、神話・英雄伝説の中の変身にまつわる250以上の物語をつなぎ合わせています。
- ナルキッソスが水仙に変わる話
- アラクネがクモに変えられる話
- ピュグマリオンと象牙の乙女の話
ルネサンス以降、オウィディウスの神話世界はボッティチェッリやベルニーニら多くの芸術家の霊感源となり、シェイクスピアも多くの作品でその素材を借用しました。
使い方・例文
美術館でボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」やベルニーニの「アポロンとダフネ」を鑑賞するとき、解説に「オウィディウスの『変身物語』に基づく」という記述が登場します。
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