マフムード・ダルウィーシュとは?
まふむーど・だるうぃーしゅ
マフムード・ダルウィーシュとは、パレスチナを代表する詩人で、故郷喪失・抵抗・アイデンティティをテーマに詠い続けた20世紀アラブ語詩の巨人です。
マフムード・ダルウィーシュ(Mahmoud Darwish、1941〜2008)は、パレスチナ北部ガリラヤ地方のビルウァ村生まれのアラブ語詩人です。1948年の第一次中東戦争(ナクバ)の際に一家はレバノンへ逃れ、後に帰還したものの村はすでに破壊されていました。この経験がその後の詩作の根幹をなしています。
若年期からイスラエルでアラブ語新聞の編集に関わりながら詩を発表し始め、「身分証」(Bitāqat huwiyya)をはじめとする抵抗詩で一躍アラブ世界の注目を集めました。その後ソ連・エジプト・レバノン・チュニジア・フランスなどを転々としながら亡命生活を送り、パレスチナ解放機構(PLO)の機関誌編集にも携わりました。
詩の特徴は、個人の記憶と民族の歴史が溶け合う叙情性にあります。「オリーブの葉」「愛国者のように愛した」「壁に書く」など多くの詩集を著し、アラビア語詩の文学的革新にも貢献しました。パレスチナの「国民詩人」と称されながらも、晩年は普遍的な人間の運命や死を主題にした詩境へと深化しています。
2008年、心臓手術の合併症により67歳でアメリカ・ヒューストンにて死去。世界各地で追悼行事が行われました。
使い方・例文
「ダルウィーシュの詩はパレスチナ難民の心の拠り所となっている」「彼の詩をもとにした楽曲が中東全域で歌われている」のように、中東問題・文学・音楽の文脈で登場します。
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