アウグストゥスとは?
あうぐすとぅす
アウグストゥスとは、ローマ共和国を帝政へと移行させた初代ローマ皇帝であり、「パクス・ロマーナ」と呼ばれる長期平和の基礎を築いた人物です。
アウグストゥス(紀元前63〜紀元後14年)は、本名をガイウス・オクタウィウスといい、ユリウス・カエサルの養子として政界に入りました。カエサル暗殺後の内乱を経て、アントニウスとレピドゥスとともに第二回三頭政治を樹立し、最終的にアクティウムの海戦(紀元前31年)でアントニウスを破って権力を掌握しました。
紀元前27年、元老院から「アウグストゥス(尊厳者)」の称号を贈られ、ローマの初代皇帝となりました。ただし、形式上は共和制の枠組みを維持し、自らを「第一市民(プリンケプス)」と称して独裁色を薄める巧みな政治手法をとりました。この体制を「プリンキパトゥス(元首政)」と呼びます。
内政面では法制度・行政機構の整備、道路網・インフラの拡充、軍制改革を行い、帝国の安定を実現しました。文化面でもウェルギリウスやホラティウスなど詩人を支援し、「アウグストゥス文化」と呼ばれる黄金時代を生みました。対外的には領土の拡大と境界線の安定化を進め、約200年続くパクス・ロマーナ(ローマの平和)の礎を築きました。
40年以上の治世を全うし、紀元後14年に世を去りました。西洋史上最も影響力のある政治家のひとりとして評価されています。
使い方・例文
「アウグストゥスの治世にローマは帝政へ移行し、長い平和の時代が始まった」のように、古代ローマ史の節目を説明する際に用いられます。
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