ロマとは?
ろま
ロマとは、インド北西部を起源とし、主にヨーロッパ各地に暮らす移動型の民族集団で、独自の言語・文化・音楽を持つ人々です。
ロマ(Roma)は、インド北西部(現在のラジャスタン州付近)を起源とし、中世にかけて中東・ヨーロッパへ移住した民族集団の総称です。かつては「ジプシー」と呼ばれていましたが、この呼称には差別的なニュアンスがあるため、現在は当事者が自称する「ロマ」が一般的に使用されています。
ロマの主な特徴と歴史的背景は次の通りです。
- インド・イラン語派に属する「ロマニ語」を伝統的に話す
- ヨーロッパ全土に散在し、人口は推定数百万人から一千万人以上とされる
- 定住せず移動しながら生活する集団が多かったが、現代では定住者も多い
- 音楽・舞踊・金属工芸などの技術を持ち、独自の文化を形成
ロマはヨーロッパ史を通じて激しい差別・迫害にさらされてきました。ナチス・ドイツによるホロコーストでは数十万人以上のロマが殺害されたとされ、この悲劇は「ポライモス(大きな飢え)」と呼ばれています。現代でも多くのヨーロッパ諸国でロマに対する社会的排除・貧困・教育格差が課題となっており、欧州連合(EU)はロマの社会統合政策を推進しています。
ロマの音楽・舞踊はフラメンコ(スペイン)やジャズ・クラシック音楽にも影響を与えており、文化的貢献も大きな民族です。
使い方・例文
フラメンコの起源にはスペインのロマ(カレと呼ばれる)の音楽文化が深く関わっており、ロマが持ち込んだ旋律やリズムがアンダルシア固有の芸術として花開いた例がよく知られています。
この用語をシェア
最終更新: