元老院とは?
げんろういん
元老院とは、古代ローマに起源をもつ議会上院的な議決機関で、現代でも複数の国が同名の立法機関を設けています。
元老院(ラテン語:Senatus)は、もともと古代ローマの最高諮問機関として成立した政治制度です。ローマ王政期に貴族層の長老たちが集まって国政を議する場として誕生し、共和政・帝政を通じてローマの政治の中核を担い続けました。
古代ローマの元老院は、外交・財政・軍事の方針を決定する権限を持ち、執政官(コンスル)をはじめとする高位官職者への勅令を発することができました。定員は時代によって変化しましたが、共和政末期には600名程度に達したとされます。議員資格は当初貴族(パトリキ)に限られていましたが、後に平民(プレブス)出身者も参加できるようになりました。
この制度は後世のヨーロッパ諸国に大きな影響を与え、現代でも以下のような国が上院を「元老院(Senate)」と呼んでいます。
- アメリカ合衆国上院(U.S. Senate)
- フランス元老院
- カナダ上院
- ローマ教皇庁など
日本では明治期に設置された「元老院」が貴族院の前身として機能しました(1875〜1890年)。いずれの場合も、慎重な審議と伝統的権威を体現する機関として位置づけられています。
使い方・例文
アメリカ大統領が条約を締結する際には元老院(上院)の承認が必要とされ、政治ニュースでよく「上院が審議中」という形で登場します。
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