ナルキッソスとは?
なるきっそす
ナルキッソスとは、ギリシャ神話に登場する美少年で、水面に映る自分の姿に恋をして死んだという自己愛の象徴的存在です。
ナルキッソス(Narkissos、英語:Narcissus)はギリシャ神話に登場する美しい青年で、川の神ケフィッソスとニンフのレイリオペーの息子とされています。予言者テイレシアスは彼の誕生時に「自分自身を知らない限り長生きするだろう」と予言したと伝えられています。
最も有名な神話は、オウィディウスの『変身物語』に詳しく記された以下の物語です。多くのニンフや人々がナルキッソスに恋したにもかかわらず、彼は誰の愛も受け入れませんでした。その中の一人、山びこのニンフ(エコー)は、声だけの存在となって消えていきました。やがてナルキッソスは泉に映る自分自身の美しい姿に恋をしてしまい、その影を得ようとするも得られず、水辺で憔悴して死んでいきます。その後、彼が横たわっていた場所には白または黄色の花が咲いたとされ、それが「水仙(ナルキッソス)」の由来となりました。
ナルキッソスの神話は現代においても重要な意義を持ちます。
- 精神分析では「自己愛(ナルシシズム)」の語源となった
- フロイトやラカンが自己愛の病理を論じる際に引用
- 「ナルシスト」という語は日常語として世界中で使われる
植物のスイセン属(Narcissus)も彼の名から命名されており、神話・心理学・植物学の三分野にわたって名を残しています。
使い方・例文
「ナルシスト」や「ナルシシズム」という言葉は、自分自身に過度な愛着を持つ性格を指す際に使われますが、これはナルキッソスの神話に由来しています。春に咲く花「スイセン」の学名もNarcissusです。
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