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エルブスとは?

えるぶす

エルブスとは、雷雲の上空100キロメートル付近の電離層下部に瞬間的に広がる巨大な赤みがかった円盤状の発光現象(上層大気発光現象)のひとつです。

エルブス(ELVES)は、上層大気発光現象(TLE: Transient Luminous Event)のひとつで、強い落雷の直後に電離層の最下部(高度約80〜105キロメートル)で発生する超高速・超大規模な発光現象です。名称はElectric discharge affecting the Mesosphere and ionosphere Very Low frequency Survey の頭文字に由来します。

エルブスの主な特徴は以下の通りです。

  • 形状:水平方向に数百〜1,000キロメートルにも及ぶ円盤状・リング状に広がる
  • 持続時間:約1ミリ秒以下という極めて短い閃光
  • :赤〜橙色の発光(窒素分子の励起発光による)
  • 高度:電離層D層に相当する約90〜100キロメートル付近

発生メカニズムは、雷放電(特に雲対地落雷)が放出する強力な電磁パルス(EMP)が電離層に到達し、そこで電子が加速されて窒素分子を励起・発光させることによります。

エルブスは1990年代以降に航空機や宇宙ステーション(ISS)からの観測によって存在が確認されました。スプライト・ブルージェットなど他のTLEと比べて発光時間が極めて短く、地上からの肉眼観測は非常に難しい現象です。雷の研究や上層大気の電気的構造を理解する上で重要な観測対象となっています。

使い方・例文

エルブスは地上からはほぼ見えないため、主に宇宙ステーションの乗組員や研究用航空機の科学者が特殊カメラを使って観測・記録しています。

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