RSウイルスとは?
あーるえすういるす
RSウイルスとは、乳幼児を中心に呼吸器疾患を引き起こすウイルスで、重症化すると細気管支炎や肺炎を発症することもある感染症の原因病原体です。
RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus:呼吸器合胞体ウイルス)は、パラミクソウイルス科に属するRNAウイルスで、主に気道に感染して呼吸器症状を引き起こします。1956年にチンパンジーで初めて発見され、その後ヒトでも感染することが確認されました。
RSウイルスは秋から冬にかけて流行することが多く、感染経路は飛沫感染と接触感染です。健康な成人や年長の子どもでは鼻水・咳・微熱など風邪に似た軽症で回復することが多いですが、生後6か月未満の乳児や早産児・先天性心疾患の子ども・免疫不全の患者では重篤な症状を引き起こすことがあります。
重症化した場合の主な疾患は以下のとおりです。
- 細気管支炎:細い気道(細気管支)に炎症が起き、喘鳴・呼吸困難を招く
- RSウイルス肺炎:肺実質に炎症が及び、入院加療が必要になるケースもある
治療は対症療法が中心で、特効薬は現時点では一般的ではありません。2023年以降、成人・高齢者向けのRSウイルスワクチンが承認・普及が始まっており、乳幼児を守るための母体免疫付与ワクチンや抗体製剤も登場しています。手洗い・マスク・手指消毒による予防が感染対策の基本です。
使い方・例文
生後2か月の赤ちゃんが発熱と喘鳴で受診し、RSウイルス感染症と診断されて入院管理となるケースは、秋冬の小児科で多くみられる典型的な場面です。
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