3C273とは?
さんしーにひゃくななじゅうさん
3C273はいて座の方向に位置するクェーサーで、地球から約24億光年という遠方にありながら肉眼で見えるほど明るい天体として知られています。
3C273は、第3ケンブリッジカタログ(Third Cambridge Catalogue of Radio Sources)の273番目の天体として登録されたクェーサー(準星状天体)です。いて座の方向に位置し、地球からの距離はおよそ24億光年と推定されており、これはクェーサーとしては比較的近い部類に属します。
クェーサーとは、銀河の中心核にある超大質量ブラックホールが周囲のガスを大量に飲み込む際に莫大なエネルギーを放射する天体現象です。3C273の中心には太陽の数十億倍もの質量を持つ超大質量ブラックホールがあると考えられており、その降着円盤からの放射が非常に明るい光として観測されます。
3C273は視等級がおよそ12.9等で、これは小型の望遠鏡でも観測できる明るさです。24億光年という遠さを考えると、その絶対的な光度はきわめて大きく、全銀河の数十倍から百倍以上もの明るさをたった一点の核から放出していることになります。
1960年代初頭に電波源として同定され、マルティン・シュミットらがその赤方偏移を測定して「クェーサー」という天体分類を確立するきっかけとなった歴史的な天体でもあります。また、3C273からは相対論的ジェット(光速に近い速度で噴出するプラズマの流れ)が放出されていることも観測されており、ジェット研究の対象としても重要視されています。
使い方・例文
クェーサーや活動銀河核の説明で「3C273はクェーサー研究の先駆けとなった天体で、アマチュア天文家でも観測できる」のように言及されます。
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