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2-ヒドロキシグルタル酸とは?

にひどろきしぐるたるさん

2-ヒドロキグルタル酸とは、α-ケトグルタル酸から生成される代謝物で、IDH変異がんにおける「オンコメタボライト」として注目される有機酸です。

2-ヒドロキグルタル酸(2-HG)は炭素5個をもつヒドロキシ酸で、α-ケトグルタル酸(2-オキソグルタル酸)のケトン基がヒドロキシ基還元された構造をもちます。D型(R型)とL型(S型)の2種類の光学異性体が存在し、それぞれ異なる代謝経路で生成されます。

通常は生体内にごく微量しか存在しませんが、IDH1・IDH2遺伝子の変異(イソクエン酸デヒドロゲナーゼ変異)があると、D-2-ヒドロキシグルタル酸が大量に産生されます。この「機能獲得型変異」による異常産物は、正常な酵素反応を競合阻害するオンコメタボライト(がん代謝物)として機能します。

2-HGが引き起こす主な問題は以下の通りです。

  • エピジェネティクス異常: ヒストン脱メチル化酵素やTETタンパク質を阻害し、ゲノム全体のDNAメチル化亢進(CpGアイランドメチレーター表現型)を引き起こす
  • 細胞分化障害: 正常な細胞分化が阻害され、がん幹細胞様の状態が維持される
  • HIF経路への影響: 酸素センシング機構を撹乱して腫瘍微環境を変化させる

IDH変異は神経膠腫・急性骨髄性白血病・胆管がんなどで高頻度に検出され、IDH阻害薬が治療薬として承認されています。血液や髄液中の2-HG濃度は診断・治療効果判定のバイオマーカーとしても活用されています。

使い方・例文

脳腫瘍の病理診断でIDH変異が確認された場合、腫瘍組織や血液中の2-HG濃度測定が予後評価や治療薬選択の指標として用いられます。

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