遊離皮弁術とは?
ゆうりひべんじゅつ
遊離皮弁術とは、体の一部から皮膚や筋肉などの組織を切り取り、血管ごと別の部位に移植して欠損を再建する外科手術のことです。
遊離皮弁術(ゆうりひべんじゅつ)とは、身体の一箇所から皮膚・皮下脂肪・筋肉・骨などを含む組織塊(皮弁)を、栄養を供給する動脈と静脈ごと採取し、離れた部位に移植する再建外科手術の技術です。移植先の血管と顕微鏡下でつなぎ合わせる「マイクロサージャリー」が核心技術であり、血流を再開通させることで移植組織を生着させます。
従来の皮弁術では、採取した組織を元の位置と細い茎でつないだまま移動させる「有茎皮弁」が主流でしたが、遊離皮弁術では組織を完全に切り離して遠隔部に移植できるため、再建の自由度が格段に広がりました。使用される皮弁の種類としては、前腕皮弁・腹直筋皮弁・広背筋皮弁・腓骨皮弁など多数あり、欠損の大きさや必要な組織の性質に応じて選択されます。
主な適応は、がん切除後の口腔・咽頭・乳房などの再建、外傷による大きな組織欠損、褥瘡(床ずれ)の難治性創傷、先天性の形成異常などです。手術時間は数時間から十数時間に及ぶことがあり、術後は血流の監視が欠かせません。成功率は施設や術者の経験に依存しますが、専門施設では高い生着率が報告されています。患者のQOL(生活の質)回復に大きく貢献する、現代再建外科の中心的な術式です。
使い方・例文
口腔がんの手術で顎の骨や口腔粘膜を広く切除した後、脚の腓骨と皮膚を血管ごと採取して顎の再建に用いる場合などに遊離皮弁術が行われます。
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