超臨界抽出とは?
ちょうりんかいちゅうしゅつ
超臨界抽出とは、物質が液体と気体の中間状態(超臨界状態)になった溶媒を使って、植物などから成分を高効率・高純度に取り出す技術です。
超臨界抽出とは、ある物質が「臨界点」(特定の温度と圧力)を超えたときに現れる「超臨界流体」と呼ばれる状態を溶媒として利用し、目的成分を選択的に溶解・分離する技術です。
最も広く使われる超臨界溶媒は二酸化炭素(CO₂)です。CO₂は臨界温度約31℃・臨界圧力約7.4MPaという比較的穏やかな条件で超臨界状態になります。超臨界状態のCO₂は気体のように素材の細部まで浸透しながら、液体のように物質を溶かす特性を持ちます。
従来の有機溶媒抽出と比べた主なメリットは次のとおりです。
- 抽出後にCO₂を減圧するだけで溶媒が蒸発し、溶媒残留リスクが極めて低い
- 低温処理が可能なため、熱に弱い香気成分や活性物質を損なわずに回収できる
- 圧力・温度の調節で抽出する成分を選択的にコントロールできる
- 有機溶媒を使わないため環境負荷が低い
活用分野は食品(コーヒー脱カフェイン、ホップ抽出)・化粧品(植物エキス・精油)・医薬品・香料など多岐にわたります。設備コストが高い点が課題ですが、高品質・高純度が求められる分野では広く採用されています。
使い方・例文
デカフェコーヒーの製造には超臨界抽出を使う方法があり、コーヒーの風味をほぼ保ちながらカフェインだけを取り除くことができます。
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