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虚実とは?

きょじつ

虚実(きょじつ)とは、東洋医学において体の抵抗力・エネルギーの過不足を表す診断概念のことです。

虚実(きょじつ)とは、東洋医学・漢方医学の基本的な診断概念のひとつで、体の状態を「虚(きょ)」と「実(じつ)」という対概念で捉えたものです。八綱(陰陽表裏寒熱・虚実)のひとつとして位置づけられています。

虚(きょ)とは、体の正気(生命エネルギー・抵抗力)が不足した状態を指します。疲れやすい、声が小さい、顔色が悪い、動悸・息切れしやすい、脈が弱いといった症状が典型的です。虚の状態では「補法(ほほう)」と呼ばれる補う治療が基本となります。

実(じつ)とは、邪気(病気の原因となる因子)が強く、体内に余剰なものが溜まっている状態を指します。体力があり抵抗力は強いが、炎症・充血・痛みが強い、声が大きく腹部が張るといった症状が見られます。実の状態では「瀉法(しゃほう)」と呼ばれる排除・鎮める治療が基本です。

実際の患者は純粋な虚または実ではなく、「虚実挟雑(きょじつきょうざつ)」として混在していることも多く、その割合を見極めることが治療の鍵となります。漢方薬では葛根湯などが比較的「実証向け」、補中益気湯などが「虚証向け」の代表例として知られています。鍼灸においても、虚の経穴には補う刺激、実の経穴には瀉す刺激を与えるなど、虚実に応じた手技が選ばれます。

使い方・例文

漢方外来で「体力がなく疲れやすい」と訴えると「虚証ですね」と診断され、滋養強壮系の処方が選ばれます。「あの人は実証だから葛根湯が合う」のように体質の判断基準として使われます。

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