寒熱とは?
かんねつ
寒熱とは、東洋医学において体の冷えや熱のバランスを表す概念で、症状や体質の判断に用いられる基本的な指標です。
寒熱(かんねつ)は、中医学(中国伝統医学)や日本の漢方医学において、病態や体質を分類するための重要な概念です。「八綱弁証(はちこうべんしょう)」と呼ばれる診断体系の一部を構成しており、陰・陽、表・裏、虚・実と並んで、医師が患者の状態を把握するための軸として使われます。
「寒」は体の冷えや寒さに関連した状態を指し、手足の冷え・顔色が青白い・温かいものを好む・尿の色が薄いといった症状と関連します。一方「熱」は体に余分な熱がこもった状態を指し、発熱感・口の渇き・顔の赤み・冷たいものを好む・尿の色が濃いといった症状と結びつきます。
寒熱はさらに細かく分類されます。
- 実寒・実熱:外部からの原因(寒邪・熱邪)による急性の状態
- 虚寒・虚熱:体の内部エネルギー(陽気・陰液)の不足による慢性的な状態
- 寒熱錯雑:寒と熱が混在している複雑な状態
漢方の診療では、寒熱の見極めによって処方する薬方が大きく変わります。同じ「頭痛」でも、寒の頭痛と熱の頭痛では適切な漢方薬が異なるため、この概念は治療の基礎として欠かせません。
使い方・例文
漢方の問診で「冷え性ですか、のぼせやすいですか」と聞かれるのは、寒熱のバランスを判断して適切な薬方を選ぶためです。
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