葵上とは?
あおいのうえ
葵上とは、源氏物語に登場する光源氏の正妻であり、能や歌舞伎の重要な演目としても知られる人物です。
葵上(あおいのうえ)は、平安時代の物語文学の傑作『源氏物語』に登場する女性で、光源氏の正妻です。左大臣の娘として生まれ、高い身分と教養を備えた人物として描かれています。
物語の中では光源氏と感情的な距離があり、冷めた夫婦関係が続きましたが、後に懐妊します。そこで特に有名なのが「葵」の帖に描かれる車争い(くるまあらそい)の場面です。賀茂祭の行列を見物する際に、葵上の従者と光源氏の愛人・六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の従者が場所をめぐって争い、六条御息所の車が押しのけられて傷つけられます。この屈辱がきっかけとなり、六条御息所の生霊が葵上に取り憑くとされ、葵上はその苦しみの中で出産後に亡くなります。
葵上は能楽の演目「葵上」でも中心的な存在として扱われており、生霊の呪いと修験者による調伏という構成で、日本の幽玄の美を象徴する作品として広く知られています。また歌舞伎や現代文学・映像作品にも多数引用されており、日本文化における嫉妬や恨みのテーマを象徴する人物として語り継がれています。
使い方・例文
能楽の鑑賞案内で「今回の演目は『葵上』です。六条御息所の執念を描いた名作として知られています」という形で登場します。
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