舟状骨骨折とは?
しゅうじょうこつこっせつ
舟状骨骨折とは、手首の親指側にある舟状骨が骨折した状態で、転倒時の手のつき方による受傷が多く、見逃されやすく治療が遅れると後遺障害を残すことがある骨折です。
舟状骨(しゅうじょうこつ)は手根骨の一つで、手首の親指側(橈側)に位置し、舟のような形をした小さな骨です。橈骨・月状骨・大菱形骨・小菱形骨と関節を形成し、手首の動きに重要な役割を担っています。
舟状骨骨折は手根骨骨折の中で最も頻度が高く、転倒して手のひらをついた際に手首に強い背屈・圧縮力が加わることで生じます。スポーツや交通事故、日常の転倒など幅広い場面で発生します。
この骨折の重要な特徴として、以下の点が挙げられます。
- 初期のX線では骨折線が写りにくく見逃されやすい(CTやMRIが必要)
- 舟状骨の血流供給は近位(手首側)が乏しく、骨折部位によっては骨壊死(無腐性骨壊死)のリスクがある
- 適切な治療なく放置すると不癒合・変形性関節症に至る可能性がある
治療は骨折部位と骨のずれ(転位)の程度によって異なります。転位のない遠位骨折では手関節装具や石膏固定による保存療法が行われますが、近位骨折・転位骨折・スポーツ選手の早期復帰希望例では骨接合術(スクリュー固定)が選択されます。固定期間が長くなるため、早期診断が治療成績を大きく左右します。
使い方・例文
スキーや自転車で転倒して手をついた後、「手首の痛みが続いているが骨折とは言われなかった」という状況で後から舟状骨骨折が判明するケースや、格闘技選手が受傷した場面で登場します。
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