筋上皮細胞とは?
きんじょうひさいぼう
筋上皮細胞とは、乳腺・唾液腺・汗腺などの分泌腺に存在し、収縮によって分泌物を導管へ押し出す働きを持つ特殊な細胞です。
筋上皮細胞(きんじょうひさいぼう、英: myoepithelial cell)は、外分泌腺の腺房(せんぼう)や導管の基底部に存在する特殊な細胞です。上皮細胞でありながら、アクチンやミオシンなどの収縮タンパク質を豊富に含み、平滑筋細胞に似た収縮機能を持つことが最大の特徴です。「バスケット細胞」とも呼ばれ、腺房をかご状に取り囲む形態をとっています。
筋上皮細胞は以下のような腺に広く分布します。
- 乳腺:オキシトシンの刺激を受けて収縮し、乳汁を乳管へ押し出す
- 唾液腺:分泌物の排出を促進する
- 汗腺(エクリン腺・アポクリン腺):汗の排出を助ける
- 涙腺・膵腺房:同様の分泌補助機能を持つ
筋上皮細胞はオキシトシンや自律神経(主に交感神経のαアドレナリン受容体)の刺激を受けて収縮し、腔内の分泌物を効率よく導管へ送り出します。
近年、筋上皮細胞は腫瘍抑制的な役割を担うことも明らかになっています。乳癌では筋上皮細胞層の消失が浸潤癌の指標となり、病理診断においてSMA(平滑筋アクチン)やp63などのマーカーによって同定されます。
使い方・例文
授乳中の女性が赤ちゃんの吸引刺激を受けるとオキシトシンが分泌され、乳腺の筋上皮細胞が収縮して乳汁が乳管から押し出される「射乳反射」が起こります。
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