第二種過誤とは?
だいにしゅかご
第二種過誤とは、本当は誤っている帰無仮説を誤って棄却しない過ち(偽陰性)で、その確率はβで表され、1−βが検出力となります。
第二種過誤(Type II Error)は、仮説検定において「帰無仮説が実際には偽であるにもかかわらず棄却しない(採択してしまう)」誤りです。医療の文脈では「効果がある薬を効果なしと判断する」偽陰性に相当します。
第一種過誤との対比として、統計的仮説検定には2種類の過ちがあります。
- 第一種過誤(α):正しいH₀を誤って棄却する(偽陽性)
- 第二種過誤(β):誤っているH₀を棄却しない(偽陰性)
検出力との関係として、1−βは「検出力」(power)と呼ばれ、真の効果があるときに正しくそれを検出できる確率を意味します。検出力0.80(β=0.20)が研究設計の目安としてよく用いられます。
第二種過誤に影響する要因は以下のとおりです。
- 標本サイズ(大きいほどβは小さくなる)
- 効果量(真の差が大きいほど見逃しにくい)
- 有意水準α(αを小さくするとβが増える)
- データのばらつき(分散が大きいほどβが増える)
実際の問題として、標本サイズが小さな研究では第二種過誤が大きくなりがちで、真に有効な介入でも「有意差なし」と誤って結論されるリスクがあります。事前の検出力分析によって必要標本数を算出することが重要です。
使い方・例文
標本数が少なすぎる臨床試験で、実際には有効な治療薬の効果を統計的に検出できず「効果なし」と誤って結論してしまうのが第二種過誤の典型例です。
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