石筍とは?
せきじゅん
石筍とは、鍾乳洞の床から上に向かって成長する石灰岩の柱状堆積物のことです。
石筍(せきじゅん)は、鍾乳洞の天井から滴り落ちた石灰水が床面に積み重なって形成される、円柱状または円錐状の岩石堆積物です。英語では「stalagmite(スタラグマイト)」と呼ばれ、天井から垂れ下がる鍾乳石(stalactite)とは対をなす存在です。
形成の仕組みは次の通りです。地下水が石灰岩層を通過する際、二酸化炭素を含む弱酸性の水が炭酸カルシウムを溶かし込みます。この水が鍾乳洞の天井の亀裂から滴り落ちると、二酸化炭素が放出されて炭酸カルシウムが再沈殿し、少しずつ積み重なります。成長速度は非常に遅く、1センチメートル成長するのに数十年から数百年かかることもあります。
石筍の特徴として、年輪のように形成時期が記録されており、過去の気候や降水量を調べる古気候学の研究に活用されています。また、断面に現れる縞模様は、季節ごとの成長量の違いを反映しており、地球の気候変動を解析する重要な手がかりとなっています。
日本では秋芳洞(山口県)や龍河洞(高知県)など各地の鍾乳洞で観察でき、大型のものは高さ数メートルに達することもあります。地上の竹の子(筍)に形が似ていることから「石筍」という名前がつきました。
使い方・例文
秋芳洞を観光した際、床からにょきにょきと伸びる石筍と、天井から垂れ下がる鍾乳石が向かい合うように並んでいる光景を目にすることができます。
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