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相当温位とは?

そうとうおんい

相当温位とは、空気塊に含まれる水蒸気がすべて凝結して放出する潜熱も考慮したうえで標準気圧まで降ろしたときの温度で、大気の不安定性や積乱雲の発達可能性を判断するのに使われます。

相当温位(そうとうおんい、Equivalent Potential Temperature / 記号:θe〔シータ・イー〕)とは、空気塊を持ち上げて含まれる水蒸気をすべて凝結・降水させ(潜熱を放出させ)、その後さらに断熱的に1000hPaまで降ろしたときの温度のことです。気象学では、水蒸気の潜熱効果まで含めた空気の「熱的エネルギー」を表す保存量として使われます。

温位(θ)は空気の乾燥した熱的性質を表しますが、大気中の空気塊は水蒸気を含んでいます。水蒸気は上昇気流によって冷やされると液体の水に変わり(凝結)、その際に潜熱を放出して空気を温めます。相当温位はこの潜熱分を加算した量であり、水蒸気量が多いほど温位より大きな値をとります。

相当温位が気象予測で活用される主な場面は次のとおりです。

  • 対流不安定(条件付き不安定)の評価:低高度の相当温位が高高度より高ければ、湿った空気塊が持ち上げられると積乱雲が発達しやすい。
  • 豪雨・台風の解析:高い相当温位を持つ暖湿気が流入する領域は大雨のリスクが高い。
  • 前線・気団の識別:相当温位の分布や傾度から前線の強さや位置を判断できる。

天気予報で「暖湿気の流入」と表現されるとき、その背景には相当温位の高い空気が大量に流れ込んでいることを意味しており、豪雨・竜巻・大雪などの激しい現象の予測に欠かせない物理量です。

使い方・例文

梅雨前線が活発化して記録的な豪雨が起きる際、気象解説で「下層の相当温位が非常に高い」と述べられることがあります。これは水蒸気をたっぷり含んだ不安定な暖湿気が流れ込んでいることを示しています。

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