皮膚移植とは?
ひふいしょく
皮膚移植とは、広範な熱傷や皮膚欠損部を修復するために、自分や他者の皮膚を採取して欠損部に移植する外科治療です。
皮膚移植(ひふいしょく、Skin Grafting)は、外傷・熱傷・腫瘍切除・感染壊死などによって皮膚に大きな欠損が生じた場合に、別の部位から皮膚を採取して欠損部に移植し、被覆・治癒を促進する外科的手技です。
- 自家移植(オートグラフト):患者自身の皮膚を採取して移植する。拒絶反応がなく最も確実
- 同種移植(アログラフト):他のヒトドナー(献体皮膚バンクなど)から提供された皮膚を一時的に利用する
- 異種移植(ゼノグラフト):ブタなどの動物皮膚を一時的被覆材として使う
- 人工皮膚・培養皮膚:患者の細胞を体外培養して作るバイオ製品
厚さによる分類としては、表皮と真皮の一部を採る分層植皮(STSG)と、表皮・真皮全層を採る全層植皮(FTSG)があります。分層植皮は採皮面積が広くとれるため広範熱傷に有利ですが、移植皮膚が薄く収縮しやすい欠点もあります。全層植皮は仕上がりが良好で顔面や手指の再建に適します。
植皮の生着には移植片への血管新生(「take」と呼ぶ)が必要で、固定・圧迫・感染予防が成功の鍵となります。広範囲熱傷では複数回に分けて移植を行うこともあります。
使い方・例文
「調理中に受けた深達性の熱傷で皮膚欠損が生じたため、大腿部から採皮して患部に皮膚移植を行い、1〜2週間で植皮が生着した」という形で使われます。
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