溶食とは?
ようしょく
溶食とは、水や酸などの化学的作用によって岩石が溶けて浸食される地形形成作用のことです。
溶食(ようしょく)とは、雨水や地下水に含まれる二酸化炭素・有機酸などが岩石を化学的に溶かして侵食していく作用を指します。物理的な衝撃で岩石を削る機械的侵食とは異なり、化学反応によって岩石の成分を液体中に溶かし込む点が特徴です。
最もよく知られる溶食の例は、石灰岩地帯で起こるカルスト地形の形成です。石灰岩の主成分である炭酸カルシウムは、炭酸を含む雨水と反応して炭酸水素カルシウムとなり水に溶け出します。この作用が長い年月をかけて繰り返されることで、地表にはドリーネ(円形のくぼ地)や、地下には鍾乳洞のような複雑な空洞が形成されます。
溶食が特に活発に見られる環境や岩石の種類には次のものが挙げられます。
- 石灰岩・白亜:炭酸塩岩のため溶食を最も受けやすい
- ドロマイト:石灰岩に似た組成で同様に溶食される
- 岩塩・石膏:水に溶けやすく、降水量の少ない乾燥地でも溶食が起こる
溶食は単に岩石を削るだけでなく、溶け出した成分が別の場所で再沈殿することで鍾乳石のような二次生成物を作るため、独特の地形景観を生み出します。地理学や地質学では化学的風化の一形態として重要視されており、土壌形成や水質にも深く関与しています。
使い方・例文
山口県の秋吉台や沖縄の鍾乳洞など、日本各地のカルスト地形は溶食作用によって長い年月をかけて形成されたものです。
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