本文へスキップ

泥裂とは?

でいれつ

泥裂とは、泥や粘土質の地層が乾燥・収縮することで表面に多角形状のひび割れが生じる地質現象です。

泥裂(でいれつ)は、泥や粘土質の堆積物が水分を失って乾燥・収縮する際に生じる多角形状のひび割れ現象、およびそのひび割れの跡が地層中に保存されたものを指します。英語では「mud crack」や「desiccation crack(乾燥亀裂)」と呼ばれます。

形成のメカニズムは比較的シンプルです。水分を多く含む泥や粘土質の地表が露出すると、蒸発によって水分が失われ、体積が収縮します。この収縮応力が均等に分散されることで、亀甲状(六角形に近い多角形)の規則的なひび割れパターンが生まれます。ひび割れの幅や深さは、泥の厚さ・乾燥速度・粘土の種類などによって異なります。

泥裂は地質学的に重要な意味をもちます。古い地層に保存された泥裂(化石泥裂)は、過去の堆積環境が干潟・河川氾濫原・浅い湖底など、定期的に大気にさらされる環境であったことを示す古環境指標として利用されます。また、地層の上下判定(地層の逆転を見分ける手がかり)にも活用されます。

現代でも砂漠の干上がった湖底(プラヤ)、干潟、水田の水を落とした後の土面などで観察することができます。

使い方・例文

干上がった湖の底や河川敷の泥面に、亀の甲羅のような多角形のひび割れが現れている光景が泥裂の典型例です。地層断面調査でも古環境の手がかりとして参照されます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語