本文へスキップ

沖縄芭蕉布とは?

おきなわばしょうふ

沖縄芭蕉布とは、イトバショウの繊維から手織りされる沖縄固有の伝統織物で、軽さと涼しさに優れた夏の布地として知られています。

沖縄芭蕉布(おきなわばしょうふ)は、沖縄県に自生するイトバショウという植物の茎から取り出した繊維を用いて作られる伝統的な織物です。沖縄の亜熱帯気候に適応した素材として、琉球王国時代から貴重な布として重用されてきました。

製作工程は非常に手間がかかります。まずイトバショウの茎を刈り取り、葉鞘(ようしょう)を一枚ずつ剥がし、煮て繊維を取り出す「芭蕉の糸取り」から始まります。取り出した繊維を細く裂き、手で繋ぎ合わせて糸を作る「手績み」は特に熟練を要する作業です。こうして作られた糸を草木染めで染色し、高機(たかばた)や地機(じばた)で丁寧に織り上げます。

完成した布は薄く軽いにもかかわらず丈夫で、吸湿性・通気性に優れており、沖縄の蒸し暑い気候に最適です。かつては庶民から王族まで広く着用されましたが、現在では職人の数が減少し、希少性の高い工芸品となっています。

現在も沖縄県大宜味村(おおぎみそん)が主な生産地として知られており、国の重要無形文化財に指定されています。現代では着物の反物のほか、小物類にも活用されています。

使い方・例文

沖縄芭蕉布は夏の着物や帯として着用され、「涼しさを着る布」として沖縄の文化を象徴する存在です。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語