草木染めとは?
くさきぞめ
草木染めとは、植物の葉・樹皮・花・根などから抽出した天然の色素を用いて布や糸を染める、伝統的な染色技法です。
草木染め(くさきぞめ)とは、化学合成染料を使わず、植物体(草・木・花・果実・根など)から採取した天然色素によって繊維を染める染色技法の総称です。英語では「plant dyeing」や「natural dyeing」とも呼ばれます。
人類が布を染め始めた歴史は古く、世界各地で数千年にわたって草木染めが行われてきました。日本でも奈良時代以前から染色に関する記録があり、藍・茜・紫根・刈安・栗・玉ねぎなど多様な植物が利用されてきました。明治以降、化学染料の普及により一度は衰退しましたが、1970年代の自然回帰の流れとともに再評価が進みました。
草木染めの基本的な工程は次の通りです。
- 植物材料の煮出し:葉・樹皮・根などを水で煮て色素液(染液)を抽出する
- 媒染処理:鉄・銅・アルミニウムなどの金属塩を溶かした媒染液に浸け、色素を繊維に定着させ発色を変化させる
- 染色:染液に繊維を浸けて加熱しながら色素を吸収させる
- 水洗い・乾燥:余分な色素を洗い流して仕上げる
同じ植物でも媒染剤の種類によって全く異なる色に発色するのが草木染めの醍醐味であり、化学染料では出せない深みや微妙なグラデーションが生まれます。また環境負荷が低いため、サステナブルファッションの文脈でも注目を集めています。
使い方・例文
玉ねぎの皮を煮出した染液に絹のスカーフを浸け、アルミ媒染すると鮮やかなゴールドイエローに染まる、というのが草木染めの身近な例として挙げられます。
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