沈香とは?
じんこう
沈香とは、熱帯産の樹木(ジンチョウゲ科)が傷ついた部分に樹脂を蓄積して生じる芳香性の高い貴重な香木です。
沈香(じんこう・ちんこう)は、主に東南アジアや南アジアの熱帯雨林に自生するジンチョウゲ科の樹木(アキラリア属など)が、病害や傷などのストレスに反応して幹や枝に樹脂を蓄積したものです。この樹脂が長い年月をかけて木材に染み込み、独特の芳香を持つ香木となります。
「沈香」という名は、水に沈むほど密度が高い(樹脂が豊富な)上質なものを指し、比重の軽いものは「白檀(びゃくだん)」などと区別されます。その香りは甘く深みがあり、加熱することでさらに豊かな香気を放ちます。
沈香は古来より、日本・中国・インド・アラブ諸国などで珍重されてきました。
- 仏教・神道の儀式での焼香・香炉での使用
- 香道(聞香)における鑑賞素材
- 漢方・アーユルヴェーダの薬材としての利用
- 高級香水の原料(ウードとして中東で特に人気)
天然の沈香は希少で高価であり、ワシントン条約(CITES)の規制対象にもなっています。現在は人工的に傷をつけて樹脂分泌を促す栽培方法も研究・実用化されています。
使い方・例文
香道の席では、沈香の小片を聞香炉(もんこうろ)に乗せてゆっくり温め、その香りを静かに鑑賞します。
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